推論と推測は違う ― 論理学入門を読んで考えたこと
野矢茂樹先生の『入門!論理学』を読んでいます。
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論理学と聞くと、小難しそうなイメージを受けるかもしれません。 しかし、この本では数式を使わずに、論理学の基本的な考え方を説明しています。 実際に読んでみると、入門書としてとてもわかりやすいです。
学び始めた経緯
なぜ論理学を学ぼうと思ったか。 その理由は、普段仕事をする中で論理的思考力に課題を感じる場面が多々あり、 本質的な論理的思考力の向上が必要だと感じたからです。
論理的思考力が足りないと、 要件定義が甘くなり、設計が甘くなり、実装が甘くなり、品質が担保できません。 要するに詰めが甘い状態。
そこで論理的思考力を鍛えようと思ったのですが、 そもそも「論理とは何か」を理解していないことに気づきました。
推論と推測の違い
私はこの本を読むまで、推論と推測の違いを明確に意識していませんでした。
日常的には、論理的な思考というと、AならBの可能性が高いという推測を行うことが多いです。 フェルミ推定などもその一例だと思います。
しかし、論理学の世界では、これは論理的とは言わないそうです。
推測は論理学の世界では「論理的」とは言わないと言う話が耳が痛かったです。
論理学の世界における論理的とは、AならBであることが保証される推論を指します。 前提が正しければ、結論は必ず正しい。そういう関係です。
ここを普段どれだけ意識しているかが、論理的思考力の差になるのかもしれません。
推論と推測を区別すると、自分の思考の中で確実なことと不確実なことを切り分けられる気がします。 ソフトウェア開発における要件定義やデバッグ、ビジネス全般まで通用する重要な考え方だと思います。 今後仕事する上で意識していきたいと思いました。
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